「ペアローンって危険じゃないの?」
「育休中に返済できなくなったらどうしよう…」
「後悔している人が多いって聞くけど、本当?」
マンション購入を検討している共働き夫婦なら、一度はこんな不安を感じたことがあるのではないでしょうか?
もちろん、好んでペアローンを検討しているわけではなく、単独ローンで購入できるのが理想だという方も多いはず。しかし近年の不動産価格の高騰により、「ペアローンでないと希望の家が買えない」と悩む共働き夫婦も増えています。
この記事を書いている私たち、りの夫婦は、ペアローンでマンションを購入したのち、妻は育休を約1年半取得。出産前は返済に不安を感じていましたが、無事滞りなく返済は進み、育休期間中に世帯資産は約360万円増加する結果となりました。
この記事では、ペアローンのメリット・デメリットをリアルな数字とともに解説し、「育休中でも破綻しなかった理由」を包み隠さずお伝えします。
結論から言うと、ペアローンは事前準備と夫婦の認識合わせができていれば、共働き夫婦の心強い選択肢になり得ます!
この記事を読むことで、【ペアローンを組む前にやるべきこと】がわかり、安心して家を買うことができます。さらにまた記事内には、住宅ローンの毎月支払いを簡単に試算できるシミュレーターも用意していますので、ぜひ試してみてください。
この記事は筆者の実体験をもとに作成しています。ローンの条件や収入状況は個人差があるため、必ずご自身の状況に合わせてシミュレーションを行ってください。
我が家の情報
↑我が家(出典:リノベる。公式YouTube)
| ローン借入年月 | 2025年1月 |
| 借入期間 | 35年 |
| 借入方法 | ペアローン |
| 借入額 | 世帯年収の約6倍 |
| 金利タイプ | 変動金利 |
| 頭金 | 0円(フルローン) |
| 物件情報 | 築35年の中古マンション+リノベーション(72㎡) |
タワマン等ではなく、築古の規模小さめ物件です。内装や水まわりはリノベーションで新築同様にしました。
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【前提】ペアローンが危険と言われる理由


ペアローンへの不安の声は、主に以下の3つに集約されます。
- 収入減リスク:育休・病気・転職などで一方の収入が途絶えると、返済が苦しくなる
- 離婚リスク:離婚時に2人分のローンが残ると、物件の売却や名義変更が複雑になる
- 借りすぎリスク:2人分の収入をベースに組むため、単独ローンより高額になりやすく、返済が家計を圧迫しやすい
特に前半2つは現時点では想定しづらいリスクなだけに、不安になるのは当然です。そんな中、これらに最大限対処をした上でローンを組む必要があります。
特によく言われるのが、「産休・育休中は収入が減るからペアローンはやめとけ」という話。
ここからは、実際に産休育休を取得した私たちがどうだったのか、正直にお伝えします。
実際に育休中、ペアローンはどうだった?【リアルな数字で振り返り】


- 妻の産休育休取得期間:約1年半
- 夫の育休取得:なし
結論から言うと、我が家の場合、約1年半の育休期間中に育児休業給付金だけで住宅ローン返済額の2〜3倍程度の手当がありました。そのため、妻分の返済も滞りなくできました。
また、家庭内の現金自体は横ばいだったものの、投資資産を含めた世帯資産は約360万円増加しました。これは、育休手当があったことで積立NISAを止めずに続けられたこと、投資信託の評価額が増えたことが主な理由です。
「育休中はNISAを止めなければいけないかも」と不安でしたが、実際は育休手当でローンとNISA分をカバーできました。
手当のおかげで家計がカツカツ、ということもなくありがたかったです。
育休手当はどのくらいもらえた?
育休手当の受給額は個人の給与や取得時期によって変わりますが、我が家の場合は貯金を切り崩すことなくローン返済を続けることができました。
| 時期 | ローン返済額に対する手当 |
|---|---|
| 育休開始〜6ヶ月(産前給与の67%支給) | ローン返済額の3倍程度 |
| 7ヶ月以降(産前給与の50%支給) | ローン返済額の2〜2.5倍程度 |
※割合はあくまで目安です
通常、手取りの半分がローン返済に回るのは「借りすぎ」になりますが、夫婦で家計の支払いを分担することで乗り越えました。
育休中でもペアローン破綻しなかった理由


私たちも元々は、育休中のローン返済や資産の減少が不安でした。
振り返ると、結果的に家計に余裕が持てたのは、支出管理をしっかり行っていたことも大きいと考えます。
ここでは、育休期間中にもなるべく現金を減らさない=支出を抑えるために実践したことを紹介します。
①産前に夫婦で家計について話し合い、ルールを明確にした
子供が産まれる前に産後のお金について話し合い、次のようなことを決めました。
- お金はそれぞれで管理
- 支出は完全折半
- お互いの貯蓄額や収入も知らない状態
- 夫婦で家計を一元管理
- 家計簿アプリにお互いの口座を紐付け
- 総資産や支出を見える化
- 住宅ローン:夫婦で5:5
- 生活費(光熱費・管理費・食費・子ども費・レジャー費など)は夫
それまではお互い独身のように自由にしていたので、しっかり夫婦=チームとして家計を運営していく形にしました。
↑おすすめ動画:我が家はこれを見て話し合いしました(出典:YouTube「夫婦別会計で資産が増えない理由」)
②支出を抑える工夫をした
一般的に、子供が小さい間、家計のお金は貯め時で、中学校、高校…と年齢が上がるにつれ、かかりどきになると言われています。
乳幼児期に必要なものは二次流通を多く利用し、終わったら売る、など支出を抑える工夫をしました。
以下は私が意識して行っていたことです!
- ベビー用品は中古で購入し、使い終わったらすぐに売る(メルカリ・リサイクルショップを活用)
- ミルク・おむつ・離乳食はネットスーパーのクーポンを利用(グリーンビーンズで常時10〜20%オフ)
- 妊娠中のマタニティウェアは購入せず、手持ちの服で対応(※個人差あり)
- 子供のイベントは満足度を維持しつつ費用を抑える(お食い初めは自宅、記念撮影はスタジオではなく出張撮影サービスを使う)
特に、家の不用品をメルカリで販売し、その利益で服やおもちゃなどの子ども用品を買うサイクルはおすすめです。【未使用に近い】等の商品を選べば新品同様で、手出しをほとんど増やさずに必要なものを揃えられます。
\ まだまだ使える子供服、おもちゃが沢山 /
「子供が生まれた瞬間から出費がすごく増える」と聞いていましたが、工夫次第で抑えられると実感しました。
子供が好むフルーツや、足に合う靴など、本当に大切なところにはお金をかけるようにしていました。
③独身時代から貯蓄をしていた
少し身も蓋もない話ですが、独身・子なしの頃から貯蓄やNISAでの投資を続け、資産を増やしていました。
その資産があるからこそ、「最悪、数年妻が働けなくなっても大丈夫」と思え、ペアローンを組む判断ができました。
④組みすぎなかった
我々は当時の世帯年収の約6倍で組みました。一般的に「収入の8倍まで組める」と言われていますが、ペアローンで8倍はなかなかチャレンジングだと感じています。
一般論ではなく、毎月の支出(管理費修繕積立金、固定資産税含む)を具体的に計算したり、妻が時短になっても払っていけるか?を確認すべきです。
実際に感じた、ペアローンのメリットデメリット


実際に感じた、ペアローンのメリット
① 希望エリアの物件が買えた
私たちがペアローンを選んだ最大の理由は「エリアにこだわった結果、ペアローンが必要になったから」でした。
20代で夫単独のローンでは希望エリアに手が届かない。でも将来、子どもと暮らすことを考えると、広さも立地も妥協したくない。…ペアローンを組むことで、資産性・居住性どちらも諦めない物件選びができました。
② 住宅ローン控除が2人分使える
ペアローン最大のメリットがこちら。2人それぞれがローン控除を受けられるため、節税効果が大きくなります。
- 築古物件でも、新耐震基準を満たせば適用される。
- リノベーション費用も、ローン控除の対象になる。私たちは物件とリノベでそれぞれ2本ずつ(計4本)のローンを組み、無事に控除が適用された。
初年度の確定申告が複雑だったため、夫婦で税務署に行き教えてもらいました。
③ 夫婦の家計の不公平感が減った(妻)
家賃・光熱費は夫、食費・子どもの費用は妻…という分担をしている家庭は多いですが、妻側の出費が月によって変動するため不満が持ちやすい構造になる、と言われています。
我が家の場合、妻はローン返済という固定費を担っているため、夫が光熱費・食費・子どもの費用を出すという形に。お互いの貢献が見えやすく、不公平感が出にくくなりました。
④ 働くモチベーションが上がった(妻)
ローンがある分「ちゃんと働かなければ」という気持ちが生まれ、育児と両立しやすい職場への転職など、行動力が上がったという側面があります。
⑤ 夫婦関係を大事にする意識が強くなった
「ペアローンは離婚したら面倒」とよく言われますが、それを逆手にとり「絶対に仲良くいよう」というモチベーションになっています。
今まで喧嘩をしたことがなかった我が家も、産後に余裕がなくなり相手にイライラしてしまうことも増えました。夫婦関係の維持にもお互いの努力と思いやりが不可欠だということを日々実感しています。
定期的に2人だけの時間を取る、感謝の言葉を忘れない、など、日々意識しています!
実際に感じた、ペアローンのデメリット
諸費用が2人分かかった
印紙代を含め、各種手数料が2人分発生します。これは事前にしっかり確認しておくべきでした。印紙代や契約関係の費用が数万円〜10万円ほど多くかかります。
現職で時短勤務にする選択肢がなくなった(妻)
現職で時短勤務にすると手取りが大幅に減ることが分かり、悩んだ末にリモート勤務ができる企業へフルタイムで転職することにしました。
もしローンの支払いがなければ時短での復帰もあり得たかもしれません。ただ、結果的に働き方の自由度も上がり、自分(妻)にとってもプラスの選択だったと感じています。
仕事を辞めにくい緊張感がある(妻)
「もし妻が働けなくなったら?」という不安は正直あります。ただし、我が家は以下の対策をとっているため、最悪のケースでも乗り越えられると考えています
- 夫単独でも返済可能な額だけ借り入れている(購入当時は20代で、夫単独では借入枠が足りずペアローンを選択)
- 独身時代から資産形成をしていたため、ある程度の貯蓄がある
- 資産価値が維持できる物件を選んでいるため、最悪売却するという選択肢もある
ペアローンが危険になるパターン


以下に当てはまる場合は要注意です。
返済額の計算が甘い
物件価格から単純計算し、「家賃と同じくらいだから大丈夫」と判断してしまうケースです。しかし実際には、管理費・修繕積立金・固定資産税(一般的に10〜30万円/年 ほど)などの支出も毎月・毎年発生します。
さらに購入時には諸費用として数百万円(物件価格の6〜10%程度)がかかることもあり、想定より負担が大きくなる場合があります。
上記をすべて月額換算して、「実際の毎月の支払い」がいくらになるのかを確認することが大切です。実際に計算してみると、想定していたより2〜5万円ほど高くなるケースも珍しくありません。
物件チラシの価格だけで判断せず、「希望物件を購入した場合、毎月いくら払うのか?」以下のシミュレーターで確認してみてください。
\物件価格などを入力すると、住宅ローンの毎月支払い目安を自動計算できます/
住宅ローン「実際の毎月支払い」シミュレーター
物件チラシの情報を入力するだけで、毎月の支払い目安がわかります
上記に加えて、固定資産税(10〜30万円程度)が毎年かかります。
出産後の収入変化について夫婦で具体的に話し合っていない
共働き夫婦は、一方が働けなくなった場合のシミュレーションをしていないことが多くなりがちです。
ペアローンを選ぶようなお互いバリバリ働くカップルは、財布を別々にしていることも少なくありません。しかし、ライフステージの中でどちらかの収入が減少すると、ローンや生活費の負担割合が一気に崩れることがあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、産後の収入変化も想定しながら、お金の分担ルールを事前に夫婦で決めておくことが重要です。
- 妻が産休・育休中に入ったら、いくらもらえる?
- 妻がパートになったら、月々の支払いは回る?
- 妻が仕事を辞めたら、夫1人でローンは返せる?
- 子どもは何人の予定?教育費や生活費の負担は大丈夫?
- 金利が上がっても、返済額の余裕はある?
- 最悪、売れるような家を選んでいる?
ペアローンで後悔しないための3つの条件


育休中も家計を維持できたことを振り返ると、以下の3つが大切だったと感じます。
① 貯めどき時代にしっかり蓄えておく
子どもが生まれる前の独身〜子なし夫婦期間は、貯蓄・投資の最大のチャンス。
我が家は子なし時代の貯蓄のおかげで、妻が働けなくなっても数年分の住宅費に相当する備えがあります。
② 借りすぎない
月々の返済額に加え、管理費・修繕積立金・固定資産税まで含めたシミュレーションが必須です。「年収の〇倍まで借りられる」という情報を鵜呑みにせず、実際の家計への影響を必ず確認しましょう。(シミュレーターはこちら)
我が家は築古リノベを選ぶことで、新築・築浅と比べて借入額を、周辺相場の2/3〜1/2程度に抑えることができました。
③ 売れる物件を買う
もしもの時に売却できる物件かどうかは、ペアローンを組む上で重要な判断基準です。我が家の物件は査定に出したところ、購入価格とほぼ同額かそれ以上の評価でした。
中古リノベは、新築の2/3程度の価格で、資産価値が落ちない物件を持つことが可能です。 ペアローンで、無理のない予算で物件購入をしたい方には特におすすめです。


④夫婦仲良く過ごす
抽象的な話ではありますが、離婚リスクを下げることは非常に重要です。ペアローンで家計が圧迫され、家庭内の雰囲気がピリピリしてしまっては元も子もありません。
日々、相手に思いやりを持って接することや、不満を溜めないよう意識することが大切です。そのためにも、ローンを組む前にお金の話を腹を割ってすることを強くおすすめします。
まとめ|ペアローンは設計と準備次第で良い選択肢になる
ペアローンはリスクもありますが、
事前に設計しておけば現実的な選択肢になります。
特に重要なのは次の3つです。
- 借りすぎない
- 資産価値の落ちにくい物件を選ぶ
- 出産後の収入変化を夫婦で話し合っておく
ペアローンを検討している方は、
ぜひ一度現実的な数字をもとにシミュレーションしてみてください。
また中古リノベなら、新築より価格を抑えながら資産価値の高い立地の物件を選べる可能性があります。
まずは情報収集から始めてみましょう。
\ まずは、中古リノベについてまるっと知ろう /










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